海岸沿いのガードレールは塩化物質が付着することにより、強酸性温泉地では噴気ガスにより溶融亜鉛メッキした製品でも短期間で腐食します。さらに、冬季の凍結防止剤(塩化ナトリウム)、融雪剤(塩化カルシウム)が付着すると、塩害地と同じく塩化物イオンによる化学反応が原因で金属は腐食します。
塩害地のガードレール支柱における地中部分の腐食状況
従来の塗装は密着度が悪いことから、GLから50~100cm下の腐食が著しい
カードパイプの塗装は外側に比べ内部の塗装は簡易であることから、傷が付くと海岸沿い及び温泉地での腐食は内部からによる劣化が加速します。
溶融亜鉛メッキ処理した上に溶剤塗装を施すと、密着性が悪いことから経年とともに剥がれやすくなり、また、変色もしやすいです
鋼管柱の溶融亜鉛メッキはHDZT77規格であれば、一般地においては50年近く錆びることはないのですが、地中においては溶融亜鉛メッキは約8年で溶けてしまうことがあり、メッキ層がなくなることにより錆が発生します。
シマテック重防食塗装(SAPOE5000)は強腐食地帯の悪環境下でも35年以上にわたって屋外構造物をサビから守ることが期待できます。
※防錆維持期間は屋外暴露試験結果(塗装膜厚300μmの試験片)に基づき算定した参考値。ご利用環境により異なりますので、性能を保証するものではありません。
溶融亜鉛メッキの上にシマテック重防食塗装(SAPOE5000)を施工することで、二重の防食効果を実現。これにより、腐食の進行を大幅に抑え、従来よりもさらに長期間の耐久性を確保できます。過酷な環境下でも、強固な防護層で金属をしっかり守ります。
シマテック重防食塗装(SAPOE5000)は、外側だけでなく内側にも施工可能!腐食リスクの高い内部まで保護できるため、耐久性が格段に向上します。ただし、対応サイズは3メートル以内となります。
一般的な溶剤塗装を溶融亜鉛メッキの上に施すと、密着性が低く、時間とともに剥がれや変色が発生 します。しかし、シマテック重防食塗装(SAPOE5000)は、メッキ部分と強固に密着し、長期間美しい仕上がりを維持。耐候性・耐久性に優れ、剥がれや色褪せを防ぎます。過酷な環境でも、しっかりと金属を守り続けます!
地中に埋設された溶融亜鉛メッキは、環境によってはわずか8年で劣化・消失することもあります。 特に水分や酸性成分を含む土壌では腐食が加速 し、強度低下の原因に。そこで、シマテック重防食塗装(SAPOE5000)を地中部分に施工することで、耐食性を大幅に向上。長期にわたり金属を守り、メンテナンスコストの削減にも貢献します!
溶融亜鉛メッキの上に直接塗装(加熱処理)することで、塗膜が強固に密着。一般的な溶剤塗装のように剥がれる心配がなく、耐摩耗性・耐衝撃性に優れた強靭なコーティングを実現します。過酷な環境下でも長期間美しさと機能を維持し、金属をしっかり保護します。
塗膜と素地間付着力測定に塗膜付着力試験機(アドビージョンテスター)による試験をしますと、密着力が良いことからシマテック重防食塗装(SAPOE5000)とメッキ部分から剥がれるのではなく、鉄とメッキ間で剥がれることもあります。
この塗装は、耐酸性・耐アルカリ性に優れ、紫外線による劣化や変色を抑える特殊な熱可塑性粉体塗装です。強い日差しや化学物質にさらされても、長期間美しい状態をキープし、金属をしっかり保護します。過酷な環境でも安心の耐久性を発揮します!
促進耐候性(色差)試験(8000時間)で色差が小さいことが認められています。
この塗装は、流動浸漬法と加熱静電塗装法により、300μm以上の厚膜塗装が可能。大型から小型の構造物まで対応し、さらに3m以内のパイプなら内側まで塗装できます。強固な保護膜で耐久性を高め、長期間劣化を防止。(※現場での塗装は不可)
万が一塗装に傷がついても、下地の亜鉛メッキ層との強固な密着性により、剥がれやサビの広がりを防ぐことができます。この二重防食の相乗効果により、長期間の耐久性を確保。実際に、強腐食環境(三宅島)での暴露試験でも、意図的に傷をつけた試験片にサビが発生しないことが証明されています。過酷な環境でもしっかり金属を守る、信頼の防食技術です!
この塗装は、VOC(揮発性有機化合物)を一切発生させない環境配慮型のコーティング。大気汚染や健康被害のリスクを低減しながら、優れた耐久性と保護力を発揮します。地球にも、人にもやさしい次世代の塗装技術です。
重防食塗装とはJIS Z 0103において「海岸や海洋のような腐食性の厳しい環境に建設される鋼構造物の塗り替周期を長くするため、防食性、耐久性を有する防食塗装をいう。一般にジンクリッチペイントをプライマーとして、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ふっ素樹脂などを組み合わせて用いる」定義されています。
具体的な塗料種別、膜厚、乾燥期間等については、日本鋼構造協会、日本道路協会、日本建築学会等において数値を示していますが統一されてはおりません。新設塗装に期待する耐久性は厳しい腐食環境で30年以上、合計膜厚は250μm以上がガイドラインのようです。
SAPOE5000は膜厚300μm以上あり、強腐食環境(塩害地、温泉地)でも35年以上にわたって屋外構造物を錆びから守ることが期待できます。塗装工程において、構造物を約300度に加熱することから、温度管理の行き届いた工場にて何層も塗るのではなく、飽和ポリエステル樹脂の1層塗装です。
鋼材または溶融亜鉛メッキの上に強固に膜厚が付着することから、剥がれにくく耐候性に富んでいるという大きい特徴を有しています。